未来のお金にまつわる話

こんにちは。社員Aです。

今回は、未来のお金について、ゆるい感じで話をしたいと思います。
ちなみに、私自身は仕事で金融関係には全く携わっておりません。
そのため、変なことが書いてあれば、素人の与太話だと思ってください・・・。

1971年に米国のニクソン大統領が米ドルと金(ゴールド)の交換を停止しました。
通貨の価値は金によって担保されていた金本位制から変動為替相場に変更。
今後は紙のお金(ペーパー)でなく、政府が発行したデジタル暗号通貨(データ)になっていくと思われます。

流れを少し、細かく書いていきます。

■中国の「デジタル人民元」について
ここ最近中国が「デジタル人民元」の試験運用を開始したと話があります。
かなり大雑把に言うと、ブロックチェーン技術を使い人民元をデジタル化したものです。

「デジタル人民元」は、仮想通貨(ビットコイン、イーサリアム等)のようですが若干異なります。分類としては、以下の通りです。
仮想通貨:特に国家の補償を持たない暗号化されたデジタル通貨
デジタル人民元:中国人民銀行が発行するデジタル通貨(法定通貨)

日本などは紙の通貨を使っている人が大半ですが、中国では紙の通貨を使う習慣も薄いです。
元々、偽造通貨などが蔓延している紙の人民元は、中国の国民の間であまり使われておりません。
ほとんどがアリババのAlipay(アリペイ)での決済が多いとの話もあります。

また、中国共産党(CCP)はかなり強引な手も打てます。
強引な手の一例としては、アリババの馬雲(ジャック・マー)が一時期行方不明となっておりました。
馬雲のバックに付いている者は、習近平(シー・チンピン)の政敵と言われております。
習近平が失脚するか、もしくは習近平との取引が上手く行かなければ、吸収か潰される可能性は高いと思います。
少し調べればわかりますが日本人の感覚と異なり、企業の大小関係せず簡単に排除します。

「デジタル人民元」は、中国の冬季オリンピックまでに導入するとの話もあるため、近い将来使用しているかもしれません。

■「デジタル人民元」を進める理由
「デジタル人民元」を進める理由としては、偽造通貨の防止などもありますが、大きな一つの狙いとしては、今ある米ドルの基軸通貨体制を壊し、通貨覇権を握ることが挙げられます。

通貨覇権といってもピンとこないかもしれません。
現在、海外へ送金を行う際、銀行はSWIFT(国際銀行間通信協会)と呼ばれる仕組みを使っています。
SWIFTは、「円→ドル→元」などのように、ドルを通して決済することになっております。
決済時、コルレス銀行(海外送金にあたりその通貨の中継地点となる銀行)を通し、それらの銀号に手数料を払っています。

米国の対中制裁としてSWIFTから追放されるとこの仕組みが仕えないため、中国は大変困りますので、脱却をはかりたいのではないでしょうか。

ちなみに、FaceBookの「リブラ(Libra)」は「世界通貨」を発行しようとして既得権益者に潰されたようです。
名称を「ディエム(diem)」に変更し内容を縮小して再出発するとのこと・・・。

そして今後中国は、まず共産圏およびアフリカあたりにデジタル人民元を広めていこうとするでしょう。

■中央銀行デジタル通貨(CBDC:Central Bank Digital Currency)
「デジタル人民元」に対抗して日本、米国、ヨーロッパにおいても、中央銀行デジタル通貨(CBDC)を進めようとしています。
共同で研究を始めたという話もありますが、課題も山積しており、どのような形になるかはまだ検討段階みたいです。
しかしながら、そう遠くない将来使用している可能性もあります。

現在使用している通貨と異なる通貨となれば、通貨の切り替えも発生し、混乱も起きる可能性は高いです。

これらのことを頭の片隅にでもおいて、世界の動向を注意していれば、混乱も少なくなるかもしれませんね。